2018年04月06日
宇野千代に学ぶ
人と人を結ぶルール
約束は守った人間が誠実だと決まらないし、
また約束の破り方にも誠実というものがある。
悪口を言わない、そう難しいことではない。
悪口を言うと、気持ちが悪い。私はただ、気持ちが悪いことはしないだけなの。
いつでも気持ちの悪いことはしない。
気持ちの好いことだけをしている。
こんな簡単なことはないではないか。
押し付けてはいけません。
これだけは是非話しておきたいと思うことは、ちょっと隠しておく方が効果的です。
隠しておくと、そこのところがどうしても知りたい、と思うのが人情です。
人間と言うものは、おかしなものですね。
何から何まで、手にとるように知っている自分のことを、
自分の口からではなく、他人の口からもういっぺん聞きたいものだ、
とでも思っているのでしょうか。
人の生活を見るとき、或いは好奇の気持ちだけを抱いてみるものであろうか。
或いは尊敬し、或いは愛しさもしてみるものであろうか。
自分に何の積極的な力も誠実もないのに、人を憐れむのは傲慢というものか。
精神が衰弱して、やたらに他人の身の上にひっかかる。
もっと衰弱すると、他人の身の上が、みな自分の責任のあるように錯覚する。
理解するとは何か。
ただ、そのもの自身を尊敬することである。
人々よ。あなたが何事をでも、理解することを望むのであったら、
ただ、ただ、そのもの自身のことを、とことん尊敬することである。
人はおどかされると、もっと遠くまで逃げるものである。
人間の性質の中で、自然である、素直である、ということくらい
美しい、素晴らしいものはない、と私は思っているのでございます。
人は、落ち目になった人には、金を貸さない。
金に未練があると、凡てのことの、解決がつかなくなる。
未練の感情くらい、
人を愚かに、そして弱々しくさせるものはない。
人は死んでも、その善意は、いつまでも生きている。
それどころか、人の口から口へと語り継がれて、
その善意は広がり、人々を仕合わせにするのではあるまいか。
褒めること。喜ばせることが人間関係の基本である。
結婚生活を持続させるものは友情である。
訓練が体を積極化する。
感動は行動に結びつき、人生を愉しくする。
知らないこと、見ないことは ないことと同じである。
上手になると言うのは、ひたすらに続けてすることである。
心に張りがある人間はボケない。
人生は、死ぬまで現役である。老後の存在する隙はない。
この本を書かれたのは、宇野千代さん 91歳だそうです。
最後まで自分を信じて人生を歩まれる方って、憧れます。
あやかりたいものですね。
Posted by サンフラワ- at 11:12│Comments(0)
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