2017年08月06日

道をひらく

 
  真実を知る 


  人間は、もの見方一つで、どんなことにも堪えることができる。

  どんなつらいことでも辛抱できる。

  のみならず、いやなことでも明るくすることができるし、

  つらいことでも楽しいものにすることができる。

  みな心持ち一つ、ものの見方一つである。

  同じ人間でも、鬼にもなれば仏ともなるのも、この心持ち一つにあると思う。

  そうすれば、

  人生において、絶望することなど一つもないのではあるまいか。

  ただ、この、ものの見方を正しく持つためには、

  人間は真実を知らねばならないし、

  また真実を教えなければならない。

  つまり、ものごとの実相を知らねばならないのである。

  もちろん、情愛は大切である。

  だがかわいそうだとか、つらそうだとか考えて、

  情愛に流され真実をいわないのは、本当の情愛ではあるまい。

  不幸とは、真実を知らないことである。

  人間はほんとうは偉大なものである。

  真実に直面すれば、

  かえって大悟徹底し、落ち着いた心境になるものである。

  だからおたがいに、正しいものの見方を持つために、

  素直な心で、いつも真実を語り、真実を教え会いたいものである。



                by  松下幸之助



  久しぶりに本を買い、本を読む楽しさ思い出しております。



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Posted by サンフラワ- at 20:25│Comments(0)学び
 
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